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日銀の異次元緩和の猛威 PART2
2013 年 4 月 12 日 金曜日 by ヤマモト
北朝鮮のミサイル騒動のせいで、異次元緩和の発信地である日本株の値上がりに勢いがなく、むしろ米国株の方が勢いよく上がっている。しかし、そのミサイルの悪材料も15日の金日成生誕記念日までとの見方が有力で、16日以降は株式市場を覆っていた暗雲が晴れると見ていいだろう。

一方で、気になるのが、来週後半から決算発表シーズンが始まることだ。これと5月の連休が合わせ技で「ゴールデンウィーク危機」を誘発しやすいのだが、今年は「ゴールデンウィーク・ラリー」になるような気がしてきた。

というのも、北朝鮮のミサイル騒動が幸いして、日本の投資家だけでなく、世界の投資家が日本株の買いを、この1週間かなり手控えてきた。逆に、“もしも”に備えた機関投資家やヘッジファンドなどのヘッジ売りが相当入っていたようで、来週火曜日からはヘッジ外しの買いも見込まれる。

前回書いたように、マネタリーベースをわずか2年間で2倍の270兆円にするということは、本当にとんでもないことで、日経平均が1000円上がったくらいではとても織り込めるようなちんけな材料ではないのだ。私は日経新聞など日本の大手紙を読んでいないので、どういう解説がなされているか知らないが、ベースマネーを2年間で132兆円新たに供給するということは、巡り巡って1000兆円前後の信用創造につながる。
 
そのメカニズムは「信用創造」とネットでググれば、理解できると思うので、ここでは省く。読者のみなさんも100万円現金を持っていれば、信用取引で330万円の株が買えるし、マンションであれば100万円の頭金があれば、まあ1,000万円超のワンルームマンションは買えると思う。FXであれば2500万円の外貨が先物で買えるように、132兆円を日銀が市場にばらまくと、まあだいたい10倍くらいに膨らんで運用されるのである。銀行だって、わずか8〜10%の自己資本で営業しているのだ。

だとすると、その1000兆円のうち、わずか数パーセントでも株式市場に入ってくると、株価は暴騰する。05年は外国人投資家が日本株を10兆円強買い越したたけで、日経平均は40%も上がったのだ。そう考えると、私がこれまで再三「ゴールデンウィーク危機に注意しろ」と警告していたのを、「ゴールデンウィーク・ラリーになるかも」と宗旨替えした意味がわかるだろう。

というわけで、やはり、異次元緩和で最も恩恵を受けるのは、含み資産株という結論になる。もちろん、アベノミクスの最大の受益者は金融業界、とりわけノンバンク(その他金融)だと私は思っているので、Jトラスト(8508)やNECキャピタルソリューション(8793)以下、このセクターの押し目は買い下がりでいいと考えている。